「医療費無料やけど、入院も無料なん?」
付き添い入院中、お金ってどれくらいかかるんだろう——と検索魔になっていました。
確かに、娘の診療代は乳幼児医療費助成制度で0円でした。でも実際の出費は、総額79,932円。約8万円です。
「なんで医療費0円なのに出費は8万円もかかったの?」
この記事では、その内訳をすべて公開します。付き添い入院を経験した親として、同じ状況にある方に、そして「子どもの入院ってどれくらいかかるの?」と気になっている方に、入院費の目安として参考にしていただければ嬉しいです。
入院概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入院期間 | 12日間 |
| 入院時の月齢 | 生後約1か月 |
| 病名 | 川崎病 |
| 入院形態 | 付き添い入院(ほぼ24時間) |
| 部屋 | 大部屋(4人)→ 後半3日間は個室 |
| 治療 | アスピリン内服・γグロブリン投与 |
費用の全体まとめ
| 費用の種類 | 金額 | 補足 |
|---|---|---|
| 医療費(診療代) | 0円 | 乳幼児医療費助成制度で全額助成 |
| 食事療養費(ミルク代) | 7,650円 | 11日分 |
| 差額ベッド代(個室3日間) | 34,650円 | 1泊11,550円×3日 |
| 付き添い者の食費・日用品 | 34,442円 | 12日間の食費+日用品 |
| テレビ・洗濯代 | 3,190円 | テレビカード+洗濯機代 |
| 合計 | 79,932円 |
医療費は助成されても、それ以外の費用が積み重なっていくのが付き添い入院の現実です。
① 医療費(診療代):0円
診察代・検査代・治療代・入院基本料など、いわゆる「医療費」はすべて0円でした。
乳幼児医療費助成制度のおかげ
日本では、子どもの医療費を自治体が助成する「乳幼児医療費助成制度(子ども医療費助成制度)」があります。対象年齢や自己負担額は自治体によって異なりますが、多くの自治体では小学校入学前の子どもの医療費が無料〜少額になります。
我が家の場合、娘は生後1か月。制度の対象年齢内だったため、窓口での支払いはゼロでした。手続きも特になく、保険証と一緒に医療証を出すだけで自動的に適用されました。
⚠️ 対象年齢・条件は自治体によって異なります。引っ越し直後や手続き漏れがある場合は、あとから申請すれば還付される場合もあります。自治体窓口や自治体ホームページで確認してみてください。
② 食事療養費(ミルク代):7,650円
「食事療養費」とは、入院中の食事にかかる標準負担額のこと。大人なら病院食ですが、離乳食前の生後1か月の赤ちゃんの場合は”ミルク代として発生します。
混合育児でも発生した費用
私は混合育児(母乳+ミルク)でした。入院中は、病院のミルクを1日1回でも頼むと1日分カウントされる仕組みでした。
結果、退院日を除く11日分で7,650円かかりました。
完全母乳の方はこの費用はかかりません。 ただし付き添い入院のストレスで母乳が減ることもあるので、精神的な余裕を持てるかどうかも関係してきます。
③ 差額ベッド代(個室3日間):34,650円
今回の費用の中で、最も大きかったのがこれです。
入院10日目に「限界」が来た
最初の9日間は4人部屋(大部屋)でした。入院当初は患者が少なく1人で使えたり、同じような月齢の子と同室でそのママともお話ししたり、子供が泣いてもお互い様の気持ちで余裕があったのですが、入院7日目ごろから徐々に満室に。
入院10日目(10月9日)、産後ホルモンの崩壊が来ました。
心電図モニターの音、ナースコール、カーテン越しの話し声——今まで気にならなかった音が全部引っかかりはじめ、もう限界だとわかる状態になりました。
そこで初めて、「個室に移ります」と申し出ました。ほんと個室も空いていてよかったです。
個室代:1泊11,550円×3日間
個室に入った瞬間、本当に肩の力が抜けました。 娘が泣いても気を使わなくていい。横になれるスペースがある。
柵付きベットは赤ちゃんとの添い寝でも問題ないスペースはありました。個室はソファーが簡易ベッドになるタイプが備え付けてあり、添い寝は寝返りひとつ気を遣っていたので、ソファーベッドで横になれたのは本当にありがたかったです。
個室にはトイレも備え付けで、同室者を気にせずいつでも使えました。夜中の授乳で動くときも気兼ねなく、精神的にずいぶん楽になりました。
またテレビと洗濯乾燥機がセットになったカードも個室に元から付いていました。
正直、個室に移って助かったのは入院中だけではなく、退院後に普通の生活に戻るための「切り替えの時間」が持てたことでした。あの3日間がなければ、気持ちの整理がつかないまま退院していたかもしれません。
残り3日間の個室代は34,650円。 でも、あの静けさと回復の時間は、お金では換算できないものでした。
💡 差額ベッド代は乳幼児医療費助成の対象外です。もし精神的につらくなってきたら、早めに個室を検討してみてください。「大部屋でがんばらなきゃ」と思わなくていいです。
④ 付き添い者の食費・日用品:34,442円
12日間、付き添いをする「自分」の食費と日用品です。
ほぼコンビニ飯の12日間
我が家は面会に来る余裕もなかったため、頼みの綱は院内のコンビニと売店でした。
- 朝:コンビニやレストランのおにぎり・パン・豆乳
- 昼・夜:コンビニやレストランのお弁当
毎食同じようなものを食べ続ける毎日。舌も気持ちも、じわじわと疲れていきました。
ありがたかったのは、院内に健康志向のレストランがあり、お弁当やパンを出してくれていたこと。週末に夫と付き添いを交代した日だけ外に出て「普通のご飯」を食べることができ、あの瞬間の癒しは忘れられません。翌週の分も少し仕入れて病棟に戻りました。2週目の朝はシリアルに切り替えてお気持ち程度の節約しました。
毎日面会がある方は、ご飯を作ってきてもらったり付き添い交代時に用意してもらえたりしていました。ベッドごとに冷蔵庫があったので、作り置きや仕入れを持ち込めるのは助かりました。
日用品(シャンプー等)も積み重なる
シャンプー・リンス・基礎化粧品などは、家にあるものだと嵩張るので入院前にドラッグストアで小さいサイズを仕入れて持参しました。
私は「食費だけは節約しない」と決めていました。付き添い中の自分の体が資本。食事やお菓子がある意味一番の気分転換でした。
結果として12日間で34,442円。1日あたり約2,870円の計算ですが、細かい支払いで記録漏れもあるので、実際は1日3,000円ちょいくらいを目安に見ておくといいかもしれません。

⑤ テレビ・洗濯代:3,190円
地味に見えてじわじわかかった費用です。
テレビカード
入院していた病院ではテレビと洗濯乾燥機がセットになったカードが日額料金発生していました。その都度契約はできないため、大部屋利用中は日額で支払っていました。個室にはこの費用が含まれていたため、個室期間中の追加支払いはありませんでした。
パソコンを持ち込んでいたのでYouTubeをメインに使っていましたが、ニュースを見たり授乳中にぼーっと眺めたりと、気分転換になっていました。
洗濯代
週末のみ夫と付き添いを交代していたため、娘の着替えや自分の衣類は院内のコインランドリーを使用。荷物を置くスペースも限られていたので、洗濯乾燥機があったおかげで衣類やタオルを最小限に抑えることができました
2つ合わせて3,190円でした。
見落としがちな費用チェックリスト
付き添い入院を経験して気づいた、事前に把握しておくべき費用をまとめました。
| 費用の種類 | うちの場合 | ポイント |
|---|---|---|
| 食事療養費(ミルク・食事代) | 7,650円 | 食費は皆かかる |
| 差額ベッド代(個室) | 34,650円 | 精神的に無理しないで |
| 付き添い者の食費・日用品 | 34,442円 | 面会ありなしで大きく変わる |
| テレビ・洗濯代 | 3,190円 | 長期入院ほど積み重なる |
| 駐車場代 | ※状況による | 毎日面会に来る方は要注意 |
| きょうだいのケア | ※状況による | 外食・一時保育など |

知っておきたい制度・手続き
今回は乳幼児医療費助成以外は特に申請しませんでしたが、状況によっては使える制度もあります。
高額療養費制度
医療費(自己負担分)が一定額を超えた場合、超えた分が戻ってくる制度。乳幼児医療費助成が使える場合は自己負担がほぼ0円になるため、今回は対象外でした。しかし助成対象外の家庭や、親自身が入院した場合は活用できます。
医療費控除
1年間の医療費(家族全員分)が10万円を超えると、確定申告で所得控除が受けられます。差額ベッド代・食事療養費・医療費交通費なども対象になる場合があります。領収書はすべて保管しておきましょう。
📌 医療費控除の対象になるかどうかは費用の種類によって異なります。詳しくは国税庁のサイトや税務署にご確認ください。
まとめ:「医療費0円」でも8万円の現実
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 医療費 | 0円(助成で全額カバー) |
| それ以外の実費 | 79,932円 |
「医療費0円」という言葉だけで安心していると、いざというときに困ることになります。
特に付き添い入院の場合、付き添う親自身の生活費が丸ごと上乗せになることを忘れないでください。
入院は突然やってきます。普段から少しずつ緊急用の資金を準備しておくこと、そして「医療費が0円でも、出費はゼロじゃない」という現実を知っておくことが大切だと感じています。
入院費用の不安が少しでも和らぐ参考になれば嬉しいです。
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【著者プロフィール】 gocha.mama|41歳、2人の娘を育てるママ。体外受精で授かった娘が生後1か月で川崎病に。 Instagramでは片付けで育児を楽にする暮らしを発信中。→ @gocha.mama
